
私が社会人になって間もない頃、
父は単身赴任をしていました。
お互い一人暮らしでしたが、
住んでいる場所が割と近かったので、
月に一度とかのペースで一緒にご飯を食べて、
近くの日帰り温泉に行ったりしていたことがあります。
私にとっては何気ない事でしたが、父にとってはよい息抜きになっていたようで、
喜んでいる様子でした。 時がたち、
その頃の父と似たような年齢になった今、
わたしにも少しずつ気持ちがわかるようになってきた気がします。
家族と過ごす何気ない時間こそが、自分の幸せそのものだということに気づき始めました。
あの頃から父は、趣味で陶芸をはじめていました。
もう20年近く続けており、自宅に電気釜をすえるなど、かけがえのない趣味となっているようです。
私もまた、あの頃のように、父と同じような趣味の道をたどれるのかと期待もありますが、
今のところ無趣味で日々気楽に過ごしています。
同じ道には入らないとしても、私は父のために、その作品を紹介して、
皆さんにも魅力を知ってもらえたらいいなと思いブログを始めました。
この場がなければ、家の戸棚や押し入れに眠っていたかもしれない陶芸作品たち。
陽の光にあてることができて、皆さんにみてもらえる事に感謝したいと思います。